+自然分娩決めた理由+

今、出産を振り返って思う事は、乗り越えた事によって強くもなったし、優しくもなったと思う。
難産だったせいもあるから余計、強くそう思うのかもやけど・・・
女だから体験出来る事であって、この体験を与えられた事、女の性を授かった事、
心から有り難いそう思います。
母が18の時に他界して、女同士、妻同士、母親同士、の会話する事、あたしには叶わず来たので、
そのせいもあって、母がどんな痛さを堪えて自分を産んでくれたのか知りたかったゆうのもあるし、
同じ女として、母と同じ位置に立ちたい。と強く思い自然分娩希望しました。実際、あたしは難産。
途中何度もくじけそうになったけれど、自然分娩諦めなくて良かったと今は思います。
これから、初めての出産控えてる人に何かしら伝えられたらええなぁ。
思って書きとめて見る事にしました。


+いきなり破水・・・+

予定日の一週間前、早朝に「あれ?おもらし?」と思い目が覚め
妊婦はくしゃみをしたり、ちっと力んだりしただけで、尿が漏れたりって事があるし
その延長?でもなさそう・・・止めど無く流れる・・・「うわぁ・・・破水〜〜〜」と気づく。
病院に電話したら、すぐ来なさい。との事。
一気に不安になる。まだ4時そこそこ外は暗く、住まいはオンベースのタワーで、
何と停電の日と重なってたとゆう行ないの悪さ。旦那を起こしキャンドルの明かりで最後の用意をし
支度をしながら「これも日頃の行ないやろかぁ・・・」と、悲しいやら可笑しいやら・・・
病院へ着いたら同じように破水した人がいた。診察の結果、何かしらの事情で破水が先に
来てしまったらしい、そのため、おしるしが出る事もなく、陣痛も全く来る気配がない。
おまけに息子の位置が悪いとのこと・・・通常は、この時点で超音波あてた時に後頭部が見えてなきゃ
ならないのに、げ・・・息子の顔が写ってる・・・それも、真正面・・・(泣)
うつぶせでなきゃならないとこを思いっきり仰向けにいるとゆうことである・・・
それも、お口パクパク息子は上機嫌・・・母は不機嫌・・・うまくいかないものである
院長が体操をしてもらってと助産婦さんに伝えている。
「へ?また、体操???????????」と一気にびびる・・・
その体操とゆうのが・・・ベッドの上(それも幅狭の高いベッド・・・)で、
逆子の時と同じポーズを5分、そのあと勢いよく横へ転がるそのまま仰向けで5分
10分1セット・・・旦那は立会いするつもりでお休みも取っていたのに、
産院は分娩台に乗る時しか付き添いは許可してない、それがここ産院での立会いの意味との事。
くぅぅ・・・調べが甘かった。でも時は遅し・・・旦那はなんとも言えない顔をして帰って行った。
あぁぁ・・・ひとりぼっち。そんな寂しさ浸ってる暇もなく体操させられ・・・気づいたら二時間
経っている・・・あぁぁ・・・この後、何が起こるのか怖い・・・


+陣痛よ永遠に・・・+

はぁぁ・・・二時間も頑張ったのにもかかわらず、回旋も治らず陣痛もやって来ない・・・
この時になって、あぁ〜重たいものを持たなきゃ良かったぁ、かなり踏ん張っちゃったしなぁ。
と色々思い出しては反省してしまう・・・でも、既に時は遅し・・・
結果、陣痛促進剤を使う事に・・・朝も早かったせいもあって、ましてあんな体操2時間させられ
一気に眠りについた・・・が、間もなくお腹が重くなって起き出す・・・陣痛?
「何や、そんな痛ないやん。余裕余裕」思ったのもつかの間、一気に来た「ううっぅぅ・・・・」
生理痛がほとんど無いあたしには生理痛の痛さとゆうより股や骨盤の骨を両方から、
トラックか何かで引っ張られ引き裂かれる様なそんな感じの鈍痛やった・・・
「陣痛の間隔が無い無い〜どこ行ったん?」ゆうてたら促進剤使うと間隔があまり無い事が多い。
とゆう。「げ・・・ずっと陣痛ぶっ続け?へ??休みなしぃ????うそやろぉ〜〜〜」
数時間、耐えた頃、診察「回旋治らんなぁ、明日の朝まで力んで子宮開かなかったら
帝王切開やな・・・」聞いた瞬間、ガ―ン、頭が真っ白になる。自然分娩したいと必死で訴える。
院長先生は自然分娩重視派だったので、少しでも開けば出来るだけそうするからと約束してくれた。
その言葉に少し安心したものの、「朝までって・・・まだ、20時間近くもあるやない・・・
あぁぁぁぁ・・・20?陣痛20時間?」気を失いそうになる・・・
だんだん陣痛がきつくなって、痛さが半端やなくなってくる・・・
そんな中、お腹の部分に穴が開いてるベッドに案内される。そこにうつぶせになって
陣痛の収縮&引力利用して向きを治そうとゆう仕掛けらしい・・・
「ほんまに こんなんで効果あるん??」と疑ってしまうあたし・・・
大きなお腹をうつぶせする事そのものきついのに、陣痛が襲ってきても向きは変えられないわ、
色々動いて気分紛らわせないわ、正に縛り付けの刑状態・・・
ベッドポールを必死で掴みながらワナワナしてるのが精一杯だった。
母親になるってこうゆう事なんやと身に染みる。
その間、2、3人、5人と隣の部屋でどんどんベビちゃんを産んでいる。
何だか、自分の姿見ながら情けなくなって来た。
まじめに「ほんま、日頃の行いなんかなぁ」と思ったりした。


+負けてたまるか!+

夜になった。食事も全く喉に通らず、トイレにも歩いて行くのが困難になり、オマルになった。
とうとう心細くもなり、弱気にもなり助産婦さんに「痛い・・・もう駄目」漏らしたら
「まだまだ声がそんな出てるようじゃ無理無理!産まれない産まれない!そんなんじゃ、
ママになれないわよ!!これからよ、こ・れ・か・ら!これからが痛さの本番よぉ〜!」
と吐くように言われてどこか行ってしまった・・・
この言葉に反応して、めちゃめちゃ悔しくて、
「ちっくしょぉおおお〜〜〜〜〜ばばぁ〜〜覚えとけよぉ〜〜〜〜」って本気で思ったあたし・・・
性格わるぅ・・・なんてふと思ったりもしたけれど しゃ〜ない。そう思ったのは事実やし(笑)
「絶対 自然で産んでやるぅ」そう思ったわ。あの時なぁ「うんうん、そうねぇ痛いわよね」
言われてたら、きっとなぁ、あたしは、くじけてたと思うのよ。
ずっと「いたぁい、いたぁぁい・・・」ゆうてウジ子しちゃったかもなぁ、って今は思えるわ。
あ〜言われた事であたしの性格の場合は踏ん張れたし良かったって思ってるわ。
でも、あの時は、少しでも背中をさすってもらいたかった・・・旦那がそばにいてくれたら・・・と
歯食いしばって泣いたのを覚えてる。日本では出産は女のお勤めくらいの感覚があるとこには、
あるんやろうけど、あたしは、やっぱり二人の共同作業で乗り越えるべきやって個人的には思う。
それから、ずっと力みっぱなしだわ、固定ベッドのままだわ、で、朝型には、さすがにグッタリ・・・
「もぅ・・帝王切開でええ・・・」とまで思った。くじける寸前・・・。
ほんと、この頃には声も出なかったわ・・・
診察受けたら、8cm開いてて先生が「自然でいける!」ゆうてくれた、
また、再び力が出た。あたしが入院してからすでに8人のベビちゃん誕生してて、
最初に入院したあたしが結局 びりっけに・・・


+やらねば・・・+

旦那にやっと許可が出て呼ばれる。
そして、あたしはある奇妙な行動に出た。分娩台に上がる前に、うずくまりながら、
髪をブラッシングし始めたのである(笑)トイレにも行けない、立てないあたしが、
ブラッシングだけでも・・・と這いずばってしていたらしい(爆)そんなあたしを見て
旦那は「女は恐い・・・。」思ったらしい。
もう、それはそれは頭はボサボサ、目は泣き腫れ、真っ赤、汗はかいてるわ・・・悲惨な状態
その時の意識ははっきり覚えてはないが、ただただ、身なりを整えなきゃ、思ったのは覚えている。
尊敬していた上司に「どんな状況でも、女である事決して忘れたらあかんで。」と叩きこまれた。
きっと、身体で習得していたんやと思う・・・やっぱ、あたしは女だった(笑)
美容業界一本で生きてきた変な意地が、あったに違いない(爆)晴れ舞台に上がるとゆうのに、
そんな自分が許せなかったんやと思う。自分らしいと可笑しくなった。


+吸い込み注意+

やっと、分娩台に乗れた時めちゃめちゃ嬉しかった。かなり、グッタリで
眠気さえ催して来た。そこで、何だか毒ガスマスクみたいな黒い形のやつを、渡されて
「軽く吸ってね」言われた。(そんな軽いも重いも調整つかへんくらいの、体力やのに・・・)
やっぱり思った通り 軽く吸う調節なんか出来ず気がついたら一気に吸い込んでたらしい。
マッキ―極太、極細ペンあのペンの匂いがした。シンナーみたいなものだろうね?
一気に頭クラクラよ、同時に”弟”の”若気の至り事件”が脳をよぎった(爆)
気持ちがスー――ッと楽になり少しの時間、痛さから開放される事で
気持ちが冷静に戻れたのは良かったなぁ。と思ってる。
この時、必ずしも自然分娩だけが良いとは限らないと思った。無痛分娩の選択も有りだと感じた。


+出たぁ・・・+

力んでる時に、旦那に「大丈夫」言われて「これが、大丈夫そうに見えるん?きーーー」
汗を拭かれて「触わらんとって〜〜!」とんでもなく、ひどい妻・・・(爆)
でも、言い訳させてもらえるならば、ほんと身も心も疲れ果ててたんよねぇ・・・そやから、
悪い思いながらも旦那に当たっちゃったって、とこなんやろうなぁ。
今、思い返せば悪かった思うわ。あの時のあたしには、あれが精一杯・・・
力むのも感覚思うようにつかめなくて助産婦さんが「便するあの感覚よ!ほら、してごらんなさい!」
「なら、出来るかも・・・」ってその後力んだら・・・本当に出ちゃったのよ・・・
物が・・・^_^;その感覚ゆうてほんま出しちゃったのあたしだけだったり・・・うぅぅ。
「ごめんなさい・・・」って泣き笑いよ〜もう、ここまで来たら恐いもんなしなし(爆)
その頃には助産婦さんが人が変わったように優しくなる。
先生がバキューム使い〜の、助産婦さん2人でお腹の上から押し出しの壮絶な分娩状況(笑)
会陰切開もしたけど痛くなかったわ。陣痛の痛さの方がつらくて
それどこやない聞いてたけど、ほんまその通りやったわ。
息子が出て来て肩が出て来た辺りで、先生があろう事か・・・一瞬休憩?(笑)
「ほら、出て来たでしょう〜〜旦那さん見てごらん」あたしがいっちゃんつらい時やのに、
「はよ 出して〜〜〜〜!!!」って吼えたわ(笑)
出た瞬間、重い鈍痛、腰が砕けるかと思った痛さがすーーーっと引いてった。
出た息子は難産だったせいもあって、真っ紫やったけど、無事声あげてくれたわ。
その瞬間、一気に泣けて来て、新米ママは、あ〜〜〜〜んって鼻たらしての号泣(爆)
院長や助産婦さんから「よく頑張ったわね。これであなたも母親よ」言われた時は、
めちゃめちゃ嬉しかったわぁ
「有難うございましたT_T」ゆうた後、ばばぁ〜思った自分に大反省・・・(笑)
息子はバキュームで頭尖ってコーンヘッド。【あ、でも、息子は今めちゃ頭の形良し。
仰向けに寝かせてたし コーンヘッドやったのにも関わらず。そやから、結局 遺伝なんかなぁ?
あたしは、自分が絶壁なのは仰向けのせいやって思ってたからびっくりやったわ(笑)】
その後すぐ、初めて我が子抱かせてもらって
お腹に乗せて貰った時、息子がなぁ・・・横目でジロッて見たの あたしを・・・
目はっきり開けて、目が合った瞬間、いやぁ〜正直びびったわ・・・
だって「こいつが俺のママか」みたいな顔で見てた・・・
あの流し目は一生忘れられないわぁ・・・とてもやないけど、初めまして〜
なんて、雰囲気ではありませんでした(笑)


+女はたくましい・・・+

抱いた瞬間、難産だった事すら忘れていて、分娩台で少し休んだもののお股はさすがにガクガク。
陣痛縛り付け26時間耐えての出産、でも2時間そこそこで1人で歩いてトイレ行っちゃうのよぉ。
女って凄いわぁ・・・って思ったわ。
あたしがきつい・・・痛い・・・苦しい・・・思ったとき「もう少しで会える」ってただただ、
そう思って乗りきったわ、我が子もしんどい思いして自分の元へ会いに来てくれるわけだし、
自分一人が苦しいわけやない。我が子はもっと苦しいそう思う事で何とか踏ん張れたわ。
育児で詰まったり余裕無くなった時は、この事を思い出すようにして、初心に戻るようするあたし。
そう自分が落ちつくと冷静に段々慣れるし、改めて感謝出来るし有り難いとも感じれる。

陣痛ゆうても痛さの感じ方は人それぞれで、自分にあった出産方法を見つけられたらええねぇ。
痛さが苦手なのに、わざわざ自然分娩を選択しなくてもええと思う。そんな時は無痛分娩も有。
満足出来る出産をするために、自分にはどうゆう方法が向いているのか、
そこ一番に考えるのが大切やとあたしは、思うなぁ。初めての出産は恐いとは思うけれど、
自分の母親が同じように自分を産んでくれたように、たくさんの女性が同じように産んでるんだもの。
そう思えたら、自分にも出来るって少しは気持ちが楽になれるんじゃないかなぁ。って思います。

出産の経験は 本当宝物よ。女に産まれて良かったわぁ。思えた瞬間でもありました。

これから、出産控えてる人 是非 頑張って下さいね。素晴らしい体験。応援してます

「女は度胸、母はめちゃめちゃ強いんやで